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12月12日-04号

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  1. 真庭市議会 2022-12-12
    12月12日-04号


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    令和 4年12月第5回定例会令和4年12月第5回定例会             真 庭 市 議 会 会 議 録             令和4年12月12日(月曜日)             ───────────────             議  事  日  程(第4号) 第 1 一般質問 第 2 議案第95号 令和4年度(2022年度)真庭市一般会計補正予算(第6号)について 第 3 議案第69号 真庭市個人情報保護法施行条例の制定について 第 4 議案第70号 真庭市職員の定年等に関する条例等の一部改正等について 第 5 議案第71号 真庭市職員給与条例等の一部改正について 第 6 議案第72号 真庭市蒜山高原自然広場条例の制定について 第 7 議案第73号 真庭市スポーツ施設条例の一部改正について 第 8 議案第74号 真庭市地域産業振興センター条例の制定について 第 9 議案第75号 真庭市コスモスの里特産品ふれあいセンター条例の廃止について 第10 議案第76号 真庭市三平山観光施設条例の廃止について 第11 議案第77号 真庭市農林漁業施設条例及び真庭市中和地区農林漁業施設条例の一部改正について 第12 議案第78号 真庭市都市公園条例の一部改正について 第13 議案第79号 真庭市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について 第14 議案第80号 真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業の設置等に関する条例の一部改正について 第15 議案第81号 真庭市合築駅舎条例の一部改正について 第16 議案第82号 真庭市蒜山高原ライディングパーク条例の一部改正について 第17 議案第83号 真庭市都市公園条例の一部改正について 第18 議案第84号 真庭市蒜山ヒルズ条例の一部改正について 第19 議案第85号 真庭市津黒高原観光施設条例の一部改正について 第20 議案第86号 真庭市蒜山なごみの温泉津黒高原荘条例の一部改正について 第21 議案第87号 令和4年度(2022年度)真庭市一般会計補正予算(第5号)について 第22 議案第88号 令和4年度(2022年度)真庭市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について 第23 議案第89号 令和4年度(2022年度)真庭市介護保険特別会計補正予算(第1号)について 第24 議案第90号 令和4年度(2022年度)真庭市介護保険特別会計介護サービス事業勘定補正予算(第1号)について 第25 議案第91号 令和4年度(2022年度)真庭市温泉事業特別会計補正予算(第1号)について 第26 議案第92号 令和4年度(2022年度)真庭市水道事業会計補正予算(第1号)について 第27 議案第93号 令和4年度(2022年度)真庭市下水道事業会計補正予算(第1号)について 第28 議案第94号 令和4年度(2022年度)真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業会計補正予算(第2号)について 第29 請願第 4号 酪農経営の危機に対する支援についての請願書 第30 陳情第 5号 岡山県立勝山高等学校蒜山校地寄宿舎の建て替えについての陳情書 第31 委員会付託             ~~~~~~~~~~~~~~~             本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件 日程第1から日程第31まで             ~~~~~~~~~~~~~~~             出  席  議  員(22名)   1番  緒 形   尚 君         2番  伊 賀 基 之 君   3番  黒 川   愛 君         4番  淺 野 和 昭 君   5番  吉 原 啓 介 君         6番  福 島 一 則 君   7番  柴 田 正 志 君         8番  妹 島 弘 和 君   9番  森 田 敏 久 君        10番  大 月 説 子 君  11番  伊 藤 義 則 君        12番  加 藤 大 悟 君  13番  西 田 文 子 君        14番  氏 平 篤 正 君  15番  長 尾   修 君        16番  入 澤 廣 成 君  17番  庄 司 史 郎 君        18番  小 田 康 文 君  20番  妹 尾 智 之 君        21番  古 南 源 二 君  22番  中 尾 哲 雄 君        23番  森 脇 正 和 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             欠  席  議  員( 1 名 )  19番  岩 本 壯 八 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             遅 参 ・ 早 退 議 員( 0 名 )             ~~~~~~~~~~~~~~~             説 明 の た め 出 席 し た 者市長       太 田   昇 君    副市長      伊 藤 敦 哉 君危機管理監    池 田 敏 浩 君    総合政策部長   有 元   均 君総務部長     金 谷   健 君    生活環境部長   今 石 久 嗣 君健康福祉部長   江 口 祥 彦 君    産業観光部長   木 村 辰 生 君産業政策統括監  石 井 裕 隆 君    建設部長     頭 山 龍 一 君会計管理者    橋 本 敏 郎 君    消防本部消防長  大 美   勝 君蒜山振興局長   行 安 太 志 君    北房振興局長   大 塚 清 文 君落合振興局長   河 本 京 子 君    勝山振興局長   河 島 賢 治 君美甘振興局長   今 石 健 司 君    湯原振興局長   畦 崎 宜 久 君教育長      三 ツ 宗 宏 君    教育次長     安 藤 紀 子 君湯原温泉病院事務部長         中 谷 由紀男 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             事 務 局 職 員 出 席 者議会事務局長   三 浦 祥 靖 君    主幹       池 田 政 師 君主任       矢 鳴 孝一郎 君             ~~~~~~~~~~~~~~~            午前9時30分 開議 ○議長(小田康文君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は22名であります。1名の方から欠席届が出ています。定足数に達しておりますので、これより令和4年12月第5回真庭市議会定例会の4日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、タブレットに配信しておりますとおりであります。そのうち、日程第2、議案第95号は、本日追加提案されたものです。 議事運営としましては、議会運営委員会の決定事項でお知らせしておりますとおり、本日は一般質問を行った後、追加議案1件を上程し、市長の提案説明を受けた後、開会日に上程されています議案を含めて日程順に議案質疑を行います。 補正予算議案9件につきましては、予算審査特別委員会を設置しまして、審査をしていただく予定にしております。その他の議案につきましても常任委員会へ付託される予定であります。本日は、提案の理由などに対する総括的な質疑を行います。一般質問にならないようにお願いしたいと思っておりますので、御協力よろしくお願いいたします。その後、請願、陳情の上程後に議案と請願、陳情の委員会付託を行いますのでよろしくお願いします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) それでは、日程第1、一般質問を行います。 質問順位は配信しておりますとおりであり、その発言を許可いたします。 それでは、議席番号9番森田敏久議員の登壇、発言を許可いたします。 9番森田敏久議員。 ◆9番(森田敏久君) 議席番号9番森田敏久でございます。 議長の許可を得ましたので、大項目2点について質問させていただきます。 まず、最初の1項目め、歩行者の交通安全について。 昨今、ハイブリッド車やEV車など、走行時に音が静かな車が増加し、聴覚や視覚に障がいのある人にとって、歩道がない道路の歩行は危険が増しております。令和4年3月31日現在、真庭市において身体障害者手帳所持者2,123名のうち、聴覚または平衡機能の障がい者194名、視覚障がい者157名が身体障害者手帳を所持しているということです。また、身体障害者手帳を所持されてない方の中にも、聴覚や視覚に問題を抱えられている方が周りにも多く見受けられます。こういった状況下、運転手側から、聴覚や視覚に問題を抱えられているなど、いわゆる交通弱者を視認しやすい施策が必要であると考えますが、見解をお伺いします。 また、児童・生徒の登下校の安全について伺います。 教育委員会、学校等が通学路の危険箇所を毎年点検していることは承知しております。市民の方から、登下校時、夏になると木の枝が歩道にはみ出し、児童・生徒が避けるために道路のセンター側に寄って危ないと言われました。ちなみに、この箇所は歩道もなく、木は県の天然記念物、ちなみに栗原の四本柳ですが、許可なしで伐採はできないようです。 また、登校時、付き添っているボランティアの方に、この時期、霧が深く、ある歩道のない直線道路で自動車はかなりスピードを出し、霧のため児童が確認できないことがあるとのことです。そのボランティアの方は点滅誘導棒を持って児童の横、道路のセンター側を歩いて自動車に注意を喚起しているが、怖い思いをすることが多々あると言われておりました。各季節ごと、登下校時に合わせた危険箇所点検が必要と思いますが、見解をお伺いします。 また、霧や積雪で見にくい場所を登下校する児童をいち早く運転手が認知できる施策が必要と考えますが、見解をお伺いします。 次に、未就学児童の発達障がい児早期発見、早期療育の重要性と個別指導教室の設置をということで、発達障害教育推進センターによると、発達障がいがある子どもは、早期から発達段階に応じた一貫支援が重要であり、早期発見早期支援を行うことが極めて重要であるとしております。 乳幼児期は、言葉の発達をはじめ、コミュニケーション能力等を含め、学校における学習、集団生活、その後の自立、社会参加の基盤をなす大切な時期であります。この時期に適切な支援が受けられないと、就学後の学習面や生活面に様々な困難を抱え、情緒不安や不適応行動等の2次障がいが生じることがあるということです。ただ、診断は早期であるほど不確実性が高く、確定診断がつきにくい。また、担当者等が可能性に気づいても適切な判断が困難で、保護者も受容が困難な時期でもあります。母子保健から福祉・医療、教育の関係機関が断片的な支援になりがちで、生涯にわたるような支援になりづらいなどの課題があると思います。このような課題に対して、真庭市はどのような対応をしているのか、見解をお伺いします。 本年4月に発達発育支援センターが設立され、2名の専門コーディネーターが支援に関わっておりますが、幼稚園、保育所における支援内容支援体制はどのようになっているか、見解をお伺いします。 また、保育の担当者においても専門の知識が重要になってくると思いますが、その点について研修等はどのようになっているのか、お伺いします。 言葉の教育は5歳から6歳が重要であるとされており、ちょうど小学校入学前の時期に当たります。また、様々な発達障がいにおける支援は、先ほど述べたように早期支援が重要であります。学校教育法施行規則で、通級指導の対象は小学校、中学校の児童・生徒と規定されておりますが、未就学児を対象とした個別指導を実施する教室を設置することが必要があると思いますが、見解をお伺いします。 以上、大項目2点、この場から質問させていただきます。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 森田議員の御質問にお答えいたします。 まず1点目は、歩行者の交通安全の関係でございます。 聴覚、視覚に問題を抱えている交通弱者に対する施策ということでございますが、議員御指摘のとおり、特に聴覚、視覚に障がいのある方にとって、歩道がない道路などを通行することは非常にリスクを伴います。私も意識して車で通るだけじゃなくて、時に歩道がどうなのかなというようなことを、いろんな道路、市内の道路を見るんですけども、残念ながら真庭市の場合、全体交通量の問題もあるんでしょうけども、県の管理する国道、県道を含めて歩道が不十分だなというのが実感です。市道はというと、交通量が少ないんで、そこまでの規格になってないということもありますが、もうちょっと歩道整備できないのかなと。ただ、沿道にも家が張りついてますんで、なかなか難しいわけですが、今、313号線、これ大分こちらもきつく言いまして、落合のとこですね、開田のところ、県としては大分苦労して歩道整備をしていただいてます。 障がいのある方の視認については、盲導犬を連れていたり、白いつえを携えているなど、一目で私どもに分かる場合もありますけども、全ての障がい者を一目見て、この人、障がい者だというような、そういう施策というのは人権問題ということもあって、非常に難しい。何か印をつけてくださいというような、それはある意味では人権問題にもなるという、非常に難しい問題があります。障がいにかかわらず、歩行者の安全な通行を確保することは全国的な課題であり、先ほども申し上げました、現在、国土交通省、国、県などの道路管理者、警察庁などがその対策を講じているというところであります。 国土交通省は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法に基づいて、道路管理者に対しては円滑化基準、歩道の幅員の確保とか、一定の基準をつくって、それに適合するように、これは努力義務でありますけども、課しておりまして、それに基づいて必要に応じて実施してると。なかなか先ほど言いましたようなことで進まないという点もあります。 また、新型車の対歩行者衝突被害軽減ブレーキの高度化、普及促進など、今後も車両側の安全性はより推進されていくということになると思います。ただ、なかなか急発進の制御もまだまだだなと思いますのは、私、前にも市議会で申し上げたかもしれませんが、つけておりますけども、急発進じゃないんですけども、ぱっと早く出ようとしたときに、きゅっと踏むと、かえって空というか、作動して出ないと。むしろ、はっと思うときがあります。ここの庁舎の裏の駐車場から、いずみ橋のところに出ようとすると、なかなか車が多いんで、割とさっと出たほうがいいと、ちょっと坂ですし、こちらから行くと、踏むと空で、はっとして、その怖さもあります。 一方、警察庁は、シルバーゾーンの設置や、高齢者や障がい者が利用する青信号の時間が延長される高齢者等感応式の信号機等の設置も進めていると。 市としては、公安委員会道路管理者等に対して、横断歩道や歩道の新設、拡幅など、障がい者も含めた歩行者全体の安全対策として、現状に即してしっかり要求してまいります。どうしても交通量の多いところ、つまり都市部にこういう歩行者安全の施設整備を優先するという傾向がある、これもある意味では交通量と人口等の関係でやむを得ない一面もありますけども、農山村は農山村で高齢者も多いとかということもありますから、そういう整備もしっかりしてもらいたいと思ってます。 また、交通安全週間を中心に行っている反射材等の配布や意識啓発を継続的に行って、高齢者、子ども、自転車も含めた交通弱者に配慮した、人優先の交通安全意識をさらに高められるよう警察とも連携しながら交通安全対策を進めてまいります。 昔に比べて、道路が車優先じゃなくて、人優先であるというふうに大分変わってきたと思いますけどね。横断鉄橋といいますか、それも本当に必要のあるところはすればいいですけども、一々こう上がらなきゃならない。高齢者にとっても、一般の人にとっても、かなり苦痛であります。それよりもフラットの横断歩道があって、歩行者優先で車が止まるというほうが本来だなというふうに思います。旧遷喬小学校の前の横断の鉄橋を取ったのも、そういう思想から、もちろん老朽化してましたけども、ということであります。 2点目の未就学児の発達障がい児の早期発見等についてでありますが、4年3月市議会においても質問をいただいております。 まず、生涯にわたる支援になりづらい課題への対応についてということですが、議員御指摘のとおりでありまして、発達障がいのある子どもについては早期発見、そして発達段階に応じて途切れなく一貫した支援をしていくというのが一番大切なことであります。 真庭市では、乳幼児に限らず、学齢期、成人期まで必要な支援がつながるようにライフステージを通じた切れ目のない支援を総合的に行うという、そういう位置づけで4月に発達発育支援センターを開所したところであります。 今、センターでは、発達支援コーディネーターをはじめ、専任の臨床心理士を配置するとともに、保健師、保育教諭、療育保育士等が常駐して、家族の方とか関係機関からの相談に応じてるということで、4月開所から11月末までですけども、相談が延べ787件、ケース会議97件、巡回訪問103件ということで、私としてはつくってよかったというか、機能を十分してるということで、通所、そういう相談も行っておりますが、通所支援だとか、家族支援ということであります。 教育委員会との関係云々というのも御質問いただいておりましたが、真庭市のようなところだと一元化して行うというのが一番現実的だということを答弁させてもらったと思います。 教育委員会をはじめ、母子保健・福祉、それからこども園、保育所とか、幼稚園とか、学校とか、医療機関等関係機関と連携して、ライフステージの移行期である就園や就学時などには関係機関支援会議を行っておりまして、情報を共有して引き継いでいくと。子どもの情報を引き継いでいく共通支援シートを作っておりまして、切れ目のない支援に取り組んでおります。今後とも継続してトータルライフ支援を進めてまいります。 小さい2点目のコーディネーターの園や保育所における支援内容や体制についてどうかということでありますが、4月から11月末までに受けた、保育園、こども園の保護者や職員からの相談は、延べ301件となっておりまして、相談内容に応じて適切な専門職が対応しております。そのうち、発達支援コーディネーターが受けた相談件数は延べ80件でありまして、そのほかにも園を訪問するのが46回、ケース会議4回ということで活動をしております。園の訪問等、現場に行くことを積極的に行って、実際に子どもに関わっている園の保育士さんと情報を共有して、子どもへの対応の仕方とか環境整備の助言を行っておりますし、支援者の困り事を共有して、親子の支援も一緒に考えるというようなことをしております。 保育の担当者の研修という御質問でありますけども、こども園などの現場で子どもたちと接する保育士の専門的知識の習得、これは本当に重要なことであります。現場での経験も大事でありますけども、その経験を持ちながら、やはり専門的な知識があると、より適切な対応ができるということは言うまでもありません。これまでも外部から講師を招いたり、既存の研修を受講するなど、様々な機会を捉まえて、発達支援に関する理解を深めるということで保育士さんにも頑張ってもらってます。今後もこういう取組を継続して、より専門的な知識を身につけていただくように、こちらとしても頑張ってまいります。 4点目に、未就学児を対象とした個別指導を実施する教室の設置ということについてでありますが、乳幼児期は言葉をはじめ、対人関係や社会性の発達、生活習慣の獲得の時期でありまして、そのことは集団生活、社会参加の基盤となるため、発達に何らかの課題がある場合、早期からの支援が重要であります。センターでは、未就学児を対象とした通所支援として、子どもたちの発達特性に合わせた小集団でのグループ活動個別活動を実施しております。 議員御質問の個別指導を実施する教室の機能を担うものとして、現在実施している個別活動というのは、発音など言葉の課題や対人の苦手さなど、社会性に課題を持つ子どもを対象に、集団活動と併用して月3回、そういうことを開催してるということであります。 言葉についての個別指導は、言語聴覚士に依頼して実施していることばの相談や旭川荘に委託して実施している総合検診で言語聴覚士からの指示を受けてやっています。言葉やコミュニケーションなどに対する個別指導を希望する保護者の相談もしておりますけども、その中で言語聴覚士臨床心理士医療機関等と連携して、その子に合う支援をアセスメントして、さらに今後ニーズに合った活動内容や体制を吟味して充実してまいります。 そういうことで、4月にオープンして需要が相当あるという、そういうことも十分私どもも把握しておりますし、現場でも頑張っております。今のような活動を通じながら、より関係機関との連携も取り合う中で機能を充実していくということに努めてまいります。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) それでは、森田議員からいただいた歩行者の交通安全についてということでお答えをいたします。 まず、1点目ですが、季節ごとの登下校時に合わせた点検の必要性についてということであります。 子どもの通学の安全確保、これは学校教育を支える上で非常に大事なことだというふうに認識をしております。その上で、議員もおっしゃったように、現在、通学路点検を実施をして危険箇所の把握をし、関係機関と連携して、できる対応を行っているという状況であります。あわせて、その点検結果を踏まえて各学校では、これが一番の目的になりますけども、児童・生徒に対して危険回避のための安全教育安全指導を行っているというところであります。また、地域の方々が登下校の見守りをしてくださっています。そうやって地域全体で安全を支えてくださっていることに、この場を借りて感謝を申し上げます。 それに関してですが、まず基本認識として、登下校の対応っていうものは誰が担うのかっていうことも考えていかなきゃいけないと思っております。文部科学省中教審答申では、登下校に関する対応は、基本的には学校以外が担うべき業務なんだっていうことが示されています。それの周知を図るっていうのが行政の仕事でもあるというふうに言われております。 登下校の安全確保につきましては、学校の役割は学校保健安全法というもので規定されています。その中で、交通安全の指導でありますとか、あるいは交通安全に関わる保護者、警察、関係機関との連携、こういったものは学校が担う仕事だということになっております。したがって、子どもの登下校の安全は、これは社会全体の願いであろうと思います。学校、保護者、関係者がそれぞれの役割を果たす中で確保していくことが求められるというふうに思います。 点検についてなんですけども、緊急時や状況変化がある場合には、現在も通学路の点検を行っております。それに基づいて、場合によっては通学路の変更でありますとか、安全指導でありますとかというような対応をしているわけですけども、この点検回数を機械的に増やしていく、それによって教員の業務が大きくなるということではなくて、通学に関する安全の情報を関係者が共有する中で、それぞれがどんな役割を果たしていけるのかっていうことを協議をして進めていきたいと思っております。 2点目の雪や霧、そういった場合で、そういった場所を登下校する児童を早く認知できる施策についてということであります。 先ほど申し上げましたが、通学路に危険があれば、社会全体で問題を捉えて、関係者がそれぞれの役割を担うということが大切だと思っております。学校は安全指導ということで、その中核を担っておりますが、全てを担うことはやっぱり難しいところもあると感じております。目的そのものは、未来を担う子どもたちの安全です。それを支えるのは、関係者みんなで支えるということが大事だと思っております。 役割を整理しますと、道路環境の改善とかガードレールの設置等は、これは道路管理者が行います。地域の交通安全を推進するのは、これは警察が中心に行います。日常的な通学中の安全については、保護者がその役割の中心を担います。また、道路状況等が悪い場合、歩行者優先を徹底をしていただくということは、運転者の方にお願いしなければいけないことだと思っております。さきにも述べましたが、学校は安全指導として、濃霧とか降雪時の登下校についての注意喚起、あるいは目立ちやすい服装でありますとか、反射材の効果でありますとか、そういったことについての指導を行っております。関係者と連携して、必要な安全対策を協議して指導を進めていきたいと思っております。 繰り返しになりますけども、学校と保護者、地域関係者が力を合わせて子どもの安全を支えていきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) まず、障がい者の方の歩行の危険回避についてですが、今、日本で交通事故の死亡事故で30%超が歩行者という統計が出ております。私がこの質問をしたのは、市民の方から、白杖、白いつえを持った方が、ちょうど体と白杖が重なって、気がつかずにもう少しではねるとこだったので、何とかならないだろうかということで、お話をいただきました。 道路交通法を見ても、歩行者、障がい者が横断歩道を渡るときなどは、要請があったとき、警察官がいらした場所は横断ができるように努めたり、車両が気をつけるという一般的なことしか道交法には載っておりません。国交省が定めたハイブリッド車等の静音に関する対策でも、運転者教育、安全管理を徹底するという、ありきたりといえばちょっと問題があるのかもしれませんけど、そういうことしか載っておりません。その他の啓発をしてるとこでは、障がいのある方に対して字幕入りのビデオの活用や参加体験、実践の交通安全教室等を行ってるということを書いておりますが、実際、具体的なことがなかなか載っておりません。障がい者の方だけでなく、そういう需要のある方に、夜行たすきは反射材で夜はいいんですが、昼間はあまり目立ちませんので、一番目立つ色としてバーミリオン系、朱色、オレンジ系統のたすきを要望者に渡すような施策はできないものでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) たすきという件ですけれども、反射材とかそういったものに加えまして、ちょっと趣旨は違うかもしれませんけれども、いわゆるヘルプマークと呼ばれるもの、赤字に白のタグのようなものというのは、こちらは県から配布されて、市の福祉課の窓口でも配布をしております。そういったものがありますと、歩行時に限りませんけれども、そういった助けが必要だという方についての目印にもなったりします。もちろん先ほど市長の答弁にもありましたとおり、強制はできないところもありますので、御本人がそういう支援を必要だということであれば、そういったマークをつけていただくというのも一つあるかなというふうに思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 基本は、もうあくまで運転手が注意するというのが基本であることは間違いないと思います。今、部長が言われたようなものがあるんなら、もう少し広報して、希望する人に配れるような設置をしていただきたいと思います。 児童の登下校に関してなんですが、危険箇所点検をしている人のメンバーっていうのは、今どうなってますか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) これ、全ての学校が共通はしていませんけども、合同点検で行う場合には、学校関係者、学校職員ですね、それからPTA、学校によってはこれに児童・生徒が参加しているところがあります。合同点検につきましては、道路管理者とか警察とかも一緒に行っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 先ほど申しました木が伸びたりっていうのは、もう個別の話なんで、ここで聞こうとは思いませんが、霧が出たとかっていう話は、警察の方に聞いてみますと、狭い、通行量の多い真っすぐな道で、約10メートルしか視界ができないと。そこでかなりのスピードで通って、今、まにわくんもまた通り出して、大型車も通るんで、非常に危険だという話を警察官もしておりましたし、ついて回っているボランティアの方も本当に怖い思いをしているということで、夏になると夏草が伸びたり、いろいろ状況が変わると思うんで、その辺を先ほど教育長の答弁では、行政は周知するという話でしたが、危険を避ける方法をできるだけ行政がするべきだと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) おっしゃられるように、通学路の危険箇所っていうのは霧の場合もありますし、川の横を通ってる場合もありますし、豪雪というか、雪の多い地域もあるので、状況に応じて学校のほうも、先ほど申し上げましたが、必要なときに点検を行ったり、場合によっては通学路の変更で対応したりすることもあります。そういったことを学校、教育委員会、それから関係者が連携しながら、安全確保に努めてまいりたいと思います。
    ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 通学路の変更なんですが、私の地区もいろいろ危ないとこはあるんですが、話をしてみますと、今の時代、交通安全よりは不審者のほうが怖いという傾向がかなり強くて、通学路変更がなかなかできないというような状況になっているんですが、その辺の考えはどうでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) おっしゃられるように、通学の危険っていうのは非常に多岐に及びます。ですから、通学路の設定も基本的には地域、登校班ですね、子どもでいえば。そこの保護者の方と学校との相談の中で設定するっていう形になっておりますので、そこは総合的に判断するというような対応を今はしております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) この件に関して、ちょっと1つだけ要望したいんですが、霧が多いようなとこを通ってる生徒のランドセルか、そういうものにちょっと点滅して、ドライバーが認知しやすいような施策をしていただければありがたいと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 点滅するっていったら、発光するLEDとかっていうのは既に販売はされているようですが、これも一律に配布ということではなく、そういう情報については各家庭にも伝えていきたいというふうに思います。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) ありがとうございます。 次に、未就学児の発達障がいについての質問をさせていただきます。 今、市長からも答弁で、4月に発達発育支援センターが開設されて、利用者等の数もお伺いしたんですが、開設してみて何か新しい課題とかというようなものが見えてきたら、ちょっとお答え願いたいんですが。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) いろいろ新しく設置をしたことで、相談件数自体も倍どころか、3倍ぐらいに増えております。もちろん先ほど述べた、延べ件数ですので、お一人の方が複数回御相談されるというケースもありますし、成人期も含めて支援しますということで周知をした結果、成人期の御相談も幾つか最近はお受けするようになってきています。 年代別にいきますと、小さいお子様については、やはり支援者ですね、周りの方のほうが参っていたり、それは保護者の方もそうですし、園の先生方とか、そういったところもあるというところもありますので、個別のケース会議とか、巡回訪問とか、あと最近は保護者同士での交流とか、そういったもののプログラムも増やしておりますので、そういったところで今対応をしているというところもあります。 成人期については、なかなか就労とか、そこまでいきなり行くのは難しいような方もいらっしゃいますし、いわゆる大人のひきこもりとか、そういったところとも関連してきます。こういうのって、やはりセンターだけで解決できる問題ではありませんので、より関係機関との連携を密にする必要性というのをひしひしと感じているというところですので、連携に努めていきたいというふうに思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 先日もちょっと同僚議員の少子化に対する質問で、真庭市の年間出生数が大体220人っていうお答えをいただいていたんですが、大体発症率が6%ということで、真庭市内に同学年で約13人前後の未就学児がいるんじゃないかなあと。ということは、学校へ行ってない未就学児が約80人前後いるんじゃないかなあという推測が成り立ちます。臨床心理士会の調査によると、乳幼児健診で判定が要観察等が出るのが1歳6か月健診で11%、3歳児健診で10%、また早期発見に取り組んでいる自治体が8割超あるんですが、実際にプログラムを実施しているとこは25%にとどまっているという調査が出ておりますが、真庭市としてはその辺はどう取り組んでいらっしゃいますか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 真庭市のほうでは、乳幼児健診の際にですけれども、1歳6か月の健診の際に、言葉が出る前の社会性の発達、指さしをして興味を示すかとか、反応するかとか、そういういろいろ項目があるんですけれども、こういったものに焦点を当てて、アセスメントツール、M-CHATと呼ばれるものですね、こちらがありますが、これ平成27年から導入をしております。早期発見早期支援につなげるということで、発達の道筋を見通しが持てるように保護者の方の心理教育としても活用をしているところでございます。 また、健診と同時に臨床心理士との相談を受けるという体制も取っておりますので、丁寧にサポートをしながらタイムリーに支援の引継ぎを行っているところです。ちなみに、1歳6か月健診のときに発達の関係ですけども、令和3年度の段階では3人ほどという形で出ておりますし、3歳児健診にも経過は見ておりますけれども、大体令和3年度は8人ということになります。 なかなか先ほど議員の御質問にもあったとおり、小さい頃だと確定診断が出ないような部分もありますので、グレーゾーンの方というのもこの前後には含まれているというふうに思っていますので、そういったところは丁寧に拾い上げていければというふうに思っています。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 今、部長がおっしゃられたような母子保健法による1歳、3歳児健診というのは、お医者さんや保健師さんが関わった非常に重要な機会だと思っております。厚労省による調査結果でも令和元年、1歳児は95.7%、3歳児健診では94.6%と非常に高い健診率があるということでありますが、今おっしゃられた発達障がいに関する検査項目がどのようになっているか、それからまた国立研究開発法人国立成育医療研究センターによる改定版乳幼児健康診査身体診察マニュアルには、序文に、マニュアルに記している検査項目を基準に各自治体が独自の工夫を凝らしてやってもらいたいということを書いてあるんですが、真庭市において独自のそういう調査項目等があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 先ほど申し上げたとおり、M-CHATというものを活用をして基本的には行っております。M-CHATは全体をやろうとすると23項目ほどあるんですけれども、結構量も多いですし、確認するのも保護者の方にとっても負担が大きいので、その中でも重要項目、一番確認をしなければならない重要項目というのが幾つかあって、そこをピックアップして観察するということを行っております。 独自のということなんですけれども、検査項目そのものに何か独自項目を今入れ込んでいるかと言われると、そういうことはしていませんけれども、乳幼児健診、高い受診率はいまだに誇っておりますので、そういったところで機会を捉えて、しっかりと保健師、臨床心理士などの専門職が共有をしているというところもあります。 あと、先ほど市長の答弁にもありましたとおり、総合検診とか、言語、ことばの相談とか、そういった機会も別に設けておりますので、そういった機会で専門職のほうから少し別のベクトルで発達の部分をこうかなというアドバイスをいただいたりとか、そういったところで補完をしているところでございます。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 早期発見、早期療育っていうのは、本当に両輪で、片方が欠ければ、もう全く意味がないようなことになってくると思うんです。早期発見っていうのは、大体どういうパターンがあるとお考えでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 非常に様々なケースがあるんですけれども、もちろん乳幼児健診の段階で気づくこともありますし、むしろ保護者の方が気づくということもあります。あとは、なかなか見えづらいようなお子さんもたまにいらっしゃいまして、1歳6か月健診とかではそれほど、ちょっと支援してあげれば大丈夫かなというお子さんでも、少し大人になってから2次障がいという形が出てきたことによって、もしかしたら背景にそういった発達障がいのようなものがあるかもしれないということが分かるケースもあります。様々です。なので、なるべく早期発見をするということが、三つ子の魂百までじゃないですけれども、3歳までに見つけるということって非常に大事で、そのお子さんの2次障がいの可能性をなるべく減らしてあげて、小学校、中学校に上がっていっても社会生活が送れるように環境を整えてあげるという意味での早めの介入というのは非常に大事なことですので、そういった様々な機会で確認するということです。御相談も、保護者の方からいただくこともあれば、支援者の方、それから医師などの専門職から逆にいただくということ、非常に様々だというふうに思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 乳幼児健診等で見つかると、医療的ケアがしやすいという、それから保護者の方がちょっと違和感を感じたり、おじいちゃん、おばあちゃんあたりが自分の子を育てたときとちょっと違うなとかっていうことで早期発見があるということがあるんですが、なかなかそこから行政につないだり、医療につないだりすることが、ちょっとハードルがあるんではないかと思いますが、その辺についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 御指摘のとおりでして、特に保護者の方だと、やはりお子さんに対しての心配というところで、そのまま御相談いただくケースも多いんですけれども、中にはそれを認めたくないという気持ちもあったり、非常に不安な思いも持っておられて、なかなか御相談に踏み込めないという方もいらっしゃるかと思います。そういう意味では、乳幼児健診などというのは、ほとんどの方が来られるっていうこともあって、我々としても積極的にアプローチしやすい場面でもあるので、そういう段階を捉えているところもありますし。ただ、センターを開所しまして、相談件数がこれだけ増えたということは、やはり今までどこに相談したらいいのか分からないという方が非常に多かったということの示唆でもあるのかなと思っています。そういう意味では、非常に広報の部分も関係機関にも御協力をいただいて、かなりパンフレット等も通じていろいろやらせていただきましたので、一定程度、今まで相談につながれなかった方が相談につながりやすくなったのかなというふうには思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 支援センターができて、非常にいい機能を果たしていると今お話を聞いて思っております。 保護者に伝えることにおいて、私は3つの必要なことがあると思うんです。 1つは、保護者の方と行政、医療、その他の信頼関係を築いていかないと、本当に相談につながっていかないと思います。それとタイミングですね、信頼関係ができたときのタイミングで伝えていって、もう一つ、戦略といいますか、行政のほうがこういう支援がありますよ、こういう医療と結びつけられますよというような、そういういっぱい支援に対するツールを伝えていくことが大事だと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) まさに御指摘のとおりだと思います。 保護者の方との信頼関係っていうのは非常に大事で、伝えにくいことも相談していただけるように、こちらも信頼関係をつくる努力はしていきたいと思ってます。 あと、タイミングというお話もありました。これも重要で、先日も発達障がいの関係の研修なども受けていますと、いきなり相談にもしかしたらつながらないかもしれないけれども、つながるようにいろんな機会で種をまいておくということが大事で、どこかでふと気づいたときに相談ができるような体制を取っておくのが非常に大事ですよというようなアドバイスもいただきましたので、そういったところに努めたいと思いますし、支援ツールの部分、先ほど申し上げたとおり、センターだけで全ての発達障がいの方を見るということではなくて、様々な関係機関が様々な場面で接するときに、それぞれが連携をして対応するということが非常に大事ですので、様々な支援ツール、我々のほうで情報は集約しつつ、いろんなところに適切につないでいって、一貫したトータルライフの支援ができるようにしていきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) コーディネーターによる保育園等の支援についてですが、まず厚労省の児童福祉施設の設置基準において、保育園の保育士の人数っていうのは法律的に決まってると思うんですが、保育施設の質の向上とか、保育士の負担軽減に関して、もう少し保育士の数を多くしている自治体もあるように聞いておりますが、真庭市ではどのようになっているでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 園の保育士ということでよろしいですか。            (9番森田敏久君「コーディネーター」と呼ぶ) コーディネーターの配置についてですけれども、国のほうで今、基準はありません。予算の項目の中にそういうものがあって、それを活用させていただいているところです。 今現在は、元養護教諭の方であるとか、支援学校のほうで校長先生をやられてた方に今おつきいただいていますけれども、もともとセンターには保育士、発達支援の療育を専門にしている保育士もいますので、そういったとこと連携をしながら対応をしております。研修なども実際には行っていますので、そういったところでカバーしていると。 なお、コーディネーターを2人配置している自治体って意外と少なくて、県内でも大きな市は違いますけれども、割と1人の配置という自治体が多いと思ってます。ただ、うちは少し手厚くしたいということで2名体制を今取っているというところでございます。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 2名のコーディネーターの方が本当によくやってると思います。これ以上、仕事を押しつけるのもちょっと考えるとこはあるんですけど、本当にこれで足りているのかなあという疑問は私にあります。よく要観察とかってやってしまうと、本当に保護者の方が疲れをみて、もういいかなということにならないようなことが必要だと思うんですが、どうお考えですか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 確かにコーディネーターの先生方も含め、センターは非常に今フル稼働状態になっていますので、そういった意味で初年度ということもあって、割と相談も多かったというのもあるかとは思いますけれども、やはりニーズもありますので、しっかり対応していきたいと思います。 それから、御質問の件についても、研究を少し深めていくということは大事なことかなと思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 保育士の研修についての質問を続けます。 障がいを正しく理解し、適切な支援を行うことは、保育士の大切な仕事だと思っております。保育士は多かれ少なかれ、発達障がいを持つ幼児と関わることが多いと思います。 先ほど市長の答弁でも、研修等をやっているということですが、民間の資格ではあるんですが、児童発達支援士とか、発達障害コミュニケーションサポーターという資格がございます。どちらも大体30時間前後の学習で習得でき、費用も4万円前後要るということなんですが、保育士のスキルアップを目指すような保育士さんのために、その辺の補助を考えてはどうでしょうか。見解をお伺いします。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 研修についてですけれども、もともと研修は様々行っております。園だけではなくて、園、小・中学校、それから保健師も交えたような研修も年に何回か行ってますし、市だけではなくて、県の研修なども行って、そういったところで専門的な知識とか対応というのを日々学んでいるというところもございます。 議員御指摘の児童発達支援士などについては、完全な民間資格になりますので、個人で資格を取得していただくのはもちろんあれなんですけれども、どの程度実際の業務に落とし込めるのかっていうのが、我々もちょっと分からないところもありますので、そういったところは少し見極めの必要があるかなというふうには思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 私がいろいろ関係者から聞きますと、未就学児の個別教室の要望が非常に高いんですが、今、市長から肯定的な答弁をいただけなかったんですけど、もう一度お伺いしますが、どうでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 江口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(江口祥彦君) 個別教室って、確かに設置している自治体も幾つかですけれどもありますが、先ほども申し上げたとおり、現在、発達支援センターのほうで行っている個別教室、今年からまさに始めましたので、そういったところでは言葉の話も含めてやっております。言葉の発達っていうのは、言葉だけを学ぶっていうだけでは駄目でして、結局、発音ができる、ここの口の周りの筋肉っていうところもありますし、あとはそもそも会話をして相手に気持ちを伝えたいという気持ちがないと発話が出てこないとか、これは氷山モデルといいますけれども、実際に発語が出てる部分というのはほんの一部で、実は下に隠れている部分っていうのをどれだけ引き出してあげるかというのが必要です。そういった意味では、言葉ももちろん大事なんですけれども、言葉が出るための発達の支援というのを併せて行うということが非常に重要です。もちろん特化した施設が造れるっていうのは理想ではあるんですけれども、先ほども申し上げたとおり、年間、実際に診断を受ける子の人数とかも考えますと、現在個別支援を行っている教室で何とか対応できているのかなというふうには思います。今後、その辺は動向をよく見たいというふうに思っております。 ○議長(小田康文君) 9番森田議員。 ◆9番(森田敏久君) 最後、市長に答弁をお願いしたいんですが、少子化に対する子育て支援が今回の議会でもいろいろ無料化等が出ておりますが、経済的支援だけでなく、悩み、不安を抱えている保護者に対する支援体制をつくるのが本当の少子化支援ではないかと思うんですが、市長、どう思われますか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 同感です。経済的なものだけじゃなくて、やはり不安を抱えて子育てをされるケースが多い。3世代で、おじいちゃん、おばあちゃんの経験が生きないような核家族ですね、それも実際には多いし、それからおじいちゃん、おばあちゃん──私も含めてですけども──に失礼かもしれませんけども、過去の経験でやるのがいいかどうかという、それもありますからですね。 そういう意味では、子どもの発達についての相談が受けられるというような機会というか、対応は充実していかなきゃならないと思いますが、ただこれも答弁いたしましたけども、今度勝山にもつくりますが、子どもを持つ親同士、本当は母親だけじゃ駄目なんですけどね、そういう親同士がいろんな意見を交換しながら自分たちも成長していくと、そういうことも大事だろうと思っております。ですから、個別相談ができるとともに、保護者というか、親、親権者、親そのものが子育ての中で成長していく、これは母親に限らず、父親も含めて、そういうふうになっていけばというふうに思います。 行政に頼っていただけるというのはありがたいですけども、ある意味では通学路問題もそうなんですが、自分たちの力でできることは何なのかという、そういう主体性というのも、主体性なしには、私は全てうまくいかない。ただ、そこまでの自覚がないような親が現実には結構いらっしゃる、何でも行政みたいなですね、自分はどうなんだということを抜きに。またそれを強調し過ぎますと、それも問題だということも十分分かってますけど。そういうことで子育てしやすい環境づくりを、地域と、そしてその親、家族、そして私たち行政、それが本当にうまい関係になるような、そういうふうになっていけばというふうに思っております。            (9番森田敏久君「終わります」と呼ぶ) ○議長(小田康文君) これで9番森田敏久議員の質問を終わります。 次に、議席番号5番吉原啓介議員の登壇、発言を許可いたします。 5番吉原啓介議員。 ◆5番(吉原啓介君) 議席番号5番吉原啓介でございます。 発言の許可をいただきましたので、事前に通告させていただいたとおり、2つの項目につき、市長にお尋ねいたします。一年納めの12月議会、一般質問、千秋楽結びの一番でございますので、よろしくお願いいたします。 まず最初に、以前から私、ずっと気になってたことではあるんですが、市職員の方の長距離通勤についてです。 真庭市は市域が広く、職員の居所も広範囲であり、一方で振興局などの拠点も分散しているので、職員の大多数が自家用車通勤、かつある程度の距離となってしまうのはやむを得ません。道路事情がいいこともあって、市内端から端まででも通勤可能なのも事実ですが、現状、必要以上の長距離通勤となっている職員も少なからず存在するのではないでしょうか。例えば、蒜山振興局の所属職員は任期付職員、会計年度任用職員を含めて31名、そのうち市の南部から、落合、久世のほうから通勤している職員さんが約3割、9人います。本庁舎を基準に考えると、蒜山振興局までは約42キロ、フルマラソンの距離です。都市部等ではこの通勤距離は珍しくもありませんが、そちらはほぼ全て電車通勤者。事故のリスクも少なければ、電車の通勤は情報インプットその他、時間がある程度有効に活用できます。一方で真庭の場合には、自家用車通勤のため、通勤時間は運転に集中しなきゃなりません。また、車の運転は常に事故と隣り合わせです。加害者にも被害者にもなり得る状況が毎日続くわけです。私も1度ぶつけられて、えらい目に遭ったことがあります。毎日のことで慣れてしまうかもしれませんが、知らず知らずのうちに長距離運転に伴う精神面のストレスと体力面の疲労が蓄積することは避けられず、電車なんかだったら居眠りもできるんですけども、通勤による職員の疲労は、住民サービスの質の低下にもつながりかねません。さらにCO2の問題もあります。ガソリン1リットル当たりの二酸化炭素発生量は約2.32キロ。久世から蒜山まで毎日通勤していれば、それだけで大量のCO2が排出されます。 真庭市は、2020年3月17日、ゼロカーボンシティまにわ宣言を出し、市民、事業者一体で脱炭素のまちづくりを加速し、2050年二酸化炭素排出実質ゼロ都市の実現を目指そうとしています。さらに、今春には脱炭素先行地域に指定されたことに伴い、これは民生部門、電力の脱炭素化を取組中心としてるものですけども、市役所の取組としても2030年までに全公用車、普通自動車の次世代自動車化も標榜しています。なのに、なぜ通勤車の排出CO2は問題視されないのでしょうか。公共交通機関による通勤はほぼ不可能にしても、せめて長距離通勤者をできるだけ減少させるという方針があってもいいのではないでしょうか。 合併当初であれば、地域間の交流、融合という観点からも、ある程度エリアを大きくまたいだ人事配置も施策的には必要だったかもしれませんが、来春には合併から満18年となります。本庁舎、各振興局、それぞれの要員数と職員の居住地のバランス等もあるので、完全にゼロにすることは不可能でしょうが、事故のリスク、環境への配慮、何より職員の心身両面の健康の観点から、遠隔地への配置は極力少なくしていく配置も必要と考えますが、市としての考えをお伺いいたします。 次に、2点目、地域の稼ぐ力向上に向けた施策についてです。 地域経済の活性化には、地域の稼ぐ力を高めることが重要となります。政府は第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略において、日本の各地域に存在する地域資源、農産品、工芸品、文化、歴史等について磨き上げ、消費者への訴求力を高めることで販路開拓を進め、地域に付加価値をもたらすことが重要であるとし、その担い手として地域商社を上げています。 地域商社の役割において、とりわけ重要なのは、様々な事業の集積、コーディネートする力だと思います。一般的に地方においては多様な地元事業者が存在してるものの、その多くは中小事業者であり、ポテンシャルを秘めていても、生産ロットが小規模では単独での安定的な供給確保が難しいところがあり、これがすなわちビジネス上の機会損失に直結することになります。地域商社が小規模事業者の小ロットを束ね、規模を確保することによって、最少ロットの制約により今までアクセスできなかった市場に挑戦できる。このコーディネートにより、新しい挑戦とその集積による効果が期待できるのではないでしょうか。 真庭市について考えてみると、銘柄米や銀沫など、特定の作物の栽培から販売までを取りまとめる生産者の組合組織は数多く存在しますが、おおむね生産を行う農業者などの団体であって、果たして販売やプロモーションが有効に行われてると言える状況でしょうか。市内での集荷、直売所間の流通から市外への出荷といった流通ルートを担う組織もあります。地域産品を売るための直売施設もありますが、物産の販売、ブランド化等の付加価値増進を図るためには、想定ターゲット、つまり需要層、消費者層のニーズの的確な把握とそれに向けた戦略策定と売れる仕組みづくり、つまりマーケティングが大変重要となるのですが、真庭市においてはその機能を有する組織が存在しないのではないでしょうか。 先日、産業建設常任委員会から提出された直売施設の連携とプロモーションの一元化に関する政策提言において、プロモーション機能強化、事業効果の最大化を目指すとともに、資金、労力面では負担を最小化するためにマーケティングやプロモーションの高いノウハウを有する民間事業者との連携、委託等も検討すべきとしているが、ここに位置する事業者こそが地域商社と考えます。 もちろん、補助金、助成金ありきで存続するような地域商社をつくってもしようがありませんけども、一方でこの役割を果たすべき事業主体は公益的かつ長期的視点での事業活動を継続することが必要であり、そのためには立ち上げから軌道に乗るまでの自治体の関与、伴走支援も必要となります。 真庭市の地域の稼ぐ力を推進していく上での課題をどう捉えているのか、その解決に向けた今後の取組をどう進めていくのか、また、その役割を担うべき地域商社の必要性について、市の考えをお伺いいたします。 念のため申し上げておきますが、市が直接何らかの組織を創設して自前でやるのかっていう質問ではないので、その点、誤解なきよう答弁いただければと思います。 この場からの質問は以上です。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) ●●原議員の御質問にお答えいたします。 まず、遠距離通勤の職員の関係でありますが、これ、広域合併するときからもう分かってた話でありまして、私はプラス面とマイナス面と両方あると思っております。市の広さとか公共交通がなかなか難しいという観点、事情から、自家用車での長距離通勤が発生しやすいというのは御指摘のとおりであります。 ただ、これをどう見るかですけども、データで正職員の通勤届を分析してみますと、通勤距離10キロ未満の職員が53%、20キロ未満が67%、20キロを超える職員が33%ということで、先ほども言いましたようにこれをどう見るかですけども、中山間の地域として見ると長距離通勤が長いという職員が多いとまでは言い切れないかなと。現実に結婚して岡山で働いてる女性の方と結婚して岡山から通うとか、いろんな事情の長距離通勤の人もいらっしゃいます。個々の家庭の事情もありますから、それがどうのというようなことは、私は言うべきではないというふうに思ってます。 一方、人材育成という観点からいきますと、広域合併してるわけですから、私は理想からいうとできる限り職員は真庭市全体を見る視野を持ってほしい。例えば、私もそうですけど、久世、落合、あるいは北房の平地に住んでる方は、雪の障害というのがほとんど分からない。蒜山とか、落合、北房でも500メートルのところに集落がありますから、そこの方は一定分かるかもしれませんけども。そういう意味では、お互いにそれぞれの地域を知って、それなりに共通認識を持つような、そういう職員でないと私は駄目だと思ってます。そういう意味では、落合の人に蒜山の経験もしてほしい。真庭市全体の視野を持って行政をしていく。振興局においても、そこの振興局の仕事をするんですけども、頭の中には真庭市全体が分かってるということは、私は必要なことなのかなというふうに思っております。人材育成の観点からもそういう本庁と振興局、そしてまた出身を離れたところのそういう場所で勤務するというようなこと、それはある意味では大事なことだと。ただ、長時間通勤の問題もそれはあるということも押さえながらですね。 もう一つ、考えなきゃならないのは、災害とかの緊急時の機動力の問題です。これも難しい問題ですが、ただ大都市のほうがむしろ難しい場合があります。例えば、私の過去の経験でいいますと、京都府職員、結構幹部が滋賀県に住んでますね。なかなか給与で京都市内の土地に、京都市内に住めない。滋賀県のほうが通常の鉄路では便利だということですね。しかし、鉄路が途絶えたときにどうするんだと、滋賀県庁に集合するんかというような、そういう議論までしたことがありますけども。幹部職員は一定程度、その市に在住ということもしなきゃならないかもしれませんけども、そういう大都市でもある意味では同じような問題が起こるということであります。 それから、CO2の問題ですけども、CO2だけじゃなくて、自家用車通勤というのはもう職場に行って、それから家に帰るみたいな、そういう中でなかなか職員同士の交流が難しくなるような点もあります。むしろ電車通勤の多い場合のほうが今晩ちょっと行こうかとか、そういうことも含めてですね。だから、真庭市の職員は案外、日常の交流がないという、その辺もどうカバーしていくのか。 それぞれの地域によって、そういうことで通勤事情が違うと。ですから、それぞれのところで職員の疲労を軽減するようなことだとか、あるいはCO2にしても、自家用車では無理だけども公用車で移動するとか。そういう長所の部分は伸ばして、短所の部分をどう工夫してカバーするかということしかないと私は思っております。 CO2の関係でいえば、私用車についてまで強制はできませんが、できれば環境に優しい車にしてほしいですけども、それはこれだけいろいろなことを真庭市は取り組んでるから、職員も一定は分かってると思いますが、少なくとも公用車を環境に優しいものに替えるとかということもしておりますし、公共交通機関も時には利用して意識を高めるという意味でのノーマイカーデーもしてるとか、それから出張時に高速バスを利用するだとか、ウェブ会議の推進とか、そういうことも含めてやっております。 それから、もう過去のことですけども、かつて岡山市に出張するに当たって、岡山道の利用は半分までしか公費を出さないということをしてたんで、すぐやめろということで、業務効率あるいは安全性とかということで、高速道路の公用出張を認めるとかというようなこともやっております。さらに最近では、先ほども申し上げましたようにテレワークもそうですし、それから一定の時間帯の早出と遅出出勤をするとかもやっております。 今後、フリーアドレスとかも含めて、それが負担軽減につながるんであれば、そういうこととか、とにかく今のような真庭市の現状を十分把握した上で、また個別の職員の状況もできる限り把握した上で、働きやすい就労環境にしていくということしか私はないと思っております。 異動はどんどんかけます。よく市民の方から3年ぐらいでという、機械的にはしません。だけど、私は公務員の仕事というのは、トータルにその人を見る。ですから、確かに専門職、先ほども発達発育支援センターの関係でありましたけど、そういう専門職も必要ですけども、特に一般行政職の場合にはトータルで見ようと思えば、いろんな仕事をした上で視野を広げていかないと、私はいい仕事はできないと思ってます。大体、仕事は1年で覚えるものです。1年もかかったら駄目です、正直言いまして。 その辺、またちょっと余談になりますけども、過去のいろんな仕事をきちっと引き継げるような仕組みに真庭市の場合、なかなかなってないみたいなところがあるんで、その辺の改善をしながら、数か月で一人前になるというのは当たり前です。そんな5年も何年もかかって一人前なんてなってたら、もう退職を迎えます。そういう意味で、私は職員にプロの職員になってもらう厳しさを求めます。そういうことで異動もかけてまいります。 それから、2番目の地域の稼ぐ力についてでありますが、課題をどう考えるかということです、1問目は。 地域の稼ぐ力とは、多分議員と同じ認識だと思いますが、地域の自然資本、人的資本、物的資本などを活用して、付加価値を生み出す力だと。一般的にいうと、過疎化が進み、高齢化が進んで人口減少になると、稼ぐ力が縮小するということであります。 そういう問題意識の下で、令和2年に総務省の過疎問題懇談会が今後の過疎対策についてのまとめをして、それが今の新過疎法に生きてるわけですが、私もその委員をしておりまして、その中でいろんなことを主張いたしましたが、その報告書の中で、過疎地域においては企業誘致や大規模な観光開発事業だけでなく、地域資源の特徴を生かしたスモールビジネスを推進していくのが重要だというようなことも出ております。つまり、私がずっと強調してますように、付加価値をどうつけていくか、これが地域を豊かにしていくことなんだということで、当時、小田切先生なんかと一緒にそういうことを主張して、そういうことが採用されてます。 もう少し具体的に申しますと、地域資源を活用した新たな商品や、サービスの開発や、新たな販路の開拓、6次産業化や農泊などの経営を複合的に推進するとともに、作業の効率化、省力化による生産性向上のためのスマート化の取組をすることが重要だということで、頑張るだけじゃなしに、最新技術とか最新のシステムとか、そういうものは徹底して取り入れることだということも強調しております。 真庭市においては、地域資源の活用ということで、真庭市場もそうですし、バイオマス発電所もそうです。真庭市場のことは、この議会でも申し上げましたが、行政も支援しておりますけども、政策として、また農業という産業という観点から成り立ってるというふうに、まだまだ改善の余地はありますけども、思っております。このバイオマス発電についても、これも何回も申し上げておりますけども、売上げは23億円ぐらいだけど、産業連関表分析をすると、エネルギーのところで53億円ぐらいな数字が出るということであります。 また、GREENable HIRUZENの取組で、観光分野においても新しい流れが出てきております。私は真庭市内の資本を重視しますけども、真庭資本の資本ではできないことがいっぱいある。そういうときには、もう外部資本を入れるのは仕方がないというか、むしろ外部資本ウエルカムであります。そういうことで投資が進んでおって、新しい取組ができてきておりますし、観光局も今まで補助金を、極端な言い方ですけども、補助金を配るのが自分たちの仕事だという観光局から生まれ変わって、観光局そのものがDMOとして稼いでると。そして、民間資本と連携して様々な取組をしております。 一昨日もあぐりガーデンでSDGsツリーの点灯式がありましたけども、SDGsのモニターツアーということで、岡山南部からの客がそこに参加しているというようなこともありました。まにわ発酵'sと観光局が連携して商品開発を行い、また阪急とも連携して販路拡大、真庭だけの市場だけでは狭過ぎます、シュリンクします。大阪市場を狙う、それも阪急という関西で一番の、百貨店業界においては一番のブランドを使っていくということであります。ある酒店は今、海外への販売を伸ばしております。みそ屋さんは都市部に、東京にまで出ておりますし、みそ屋さんも今、海外に出ていきつつあります。そしてまた、チーズやワインやビール等は様々な賞を受賞してるというような、そういう個々の分野では本当に今頑張ってるなというところが出ておりますが、真庭全体としては小規模事業者が多くて、その事業者だけで幾ら努力してもやるわけにはいかない。その事業者の主体的な努力とともに、それをコーディネートする人材とか組織が不足してるということで、真庭市も入りまして様々な団体、海外に行くんならジェトロも含めた、そういう支援を求めております。 人材というのは、常に課題であります。それじゃあ、そういう人を高いお金を出して公募してスカウトすればいいのかというと、それでうまくいってるとこばっかりじゃありません。隠岐で成功してるのは、もともと地域づくりをやって魅力があったからでしょうけども、そこに賛同した人物が入ってきて、もともとトヨタのシステムエンジニアですけども、非常にすばらしい基本的な思想を持ちながら、地域の活性化に取り組んできて、今のような成果を上げておりますが、そういう人材も外からも中からも育てる、外からもできたら来てほしいというような、そういうことでコーディネーター、コーディネートする人材が必要だと思ってます。真庭にも、中の人材も頑張っておりますが、外からもいろんな人材が今、入ってくれてるということで、そこをうまく結びつけていけばということで行政としても頑張っております。産業振興センターあたりを充実していくというのも、その一環であります。 それから、2点目に今後の取組をどう進めていくのかということですが、市内事業者と都市部の事業者をマッチングさせる産業人材確保事業だとか、企業支援だとか、帰農スクールだとかなどによる農業分野の人材も含む産業人材の確保や育成、さらには来年春にオープン予定の蒜山サテライトオフィスへの隈事務所をはじめとするクリエーティブ産業分野への企業の誘致などによって、産業人材を確保していくとかというようなことも目指しております。しかし、すぐにそれじゃあ人材を確保して何かできるかというほど簡単なものではありません。絶えず努力を怠らないようにしながら、関係団体とか事業者の皆さんの意見やニーズをお聞きして、事業成果を毎年検証しながら改善してやっていく必要があると思っております。 先ほどから申し上げてますように、民間の事業者も自立性、それを高めて日々努力することが必要であります。事業というのは、当たり前ですけども、最後に本人なり、その会社が責任を持って進めるもので、他力本願というか、行政依存も含めてですけども、それで成功するはずありません。私もたくさんの事業者の方、中小企業で頑張ってる方、あるいは世界的企業になっている創業者とかも親しくさせていただきました。過日も稲盛和夫さんのお別れの会にも行きましたけども、本当に誠実で自立した、そういう方でありました。1つだけ紹介させてもらいますと、海外に初めて進出したときに超一流のトランスレーターを雇ったと。幾ら金がなくても、海外に出るときにはいい通訳者、それを雇わないと駄目なんだということを言われたことを思い出しました。そして、一方では社会貢献もするという、そういう方でありました。 私どもも実はパソナと、報道されておりますけどもパソナと、それからパソナの関連法人と協定を結びました。農業分野をまず中心にと思っておりますけども、パソナは御存じのとおり南部さんがつくった人材派遣会社から出発しております。そして、今、淡路島に本社機能の一部を移転するということで、1,000人の従業員を淡路、南部さんの出身地ですけども、淡路島へ移してます。そういうことで、パソナと協定に基づいていろんな事業を展開していきたいと思ってます。向こうも民間事業者でありますから、こちらが依頼して、はい、はいというような、そんなもんじゃないと思います。パソナの顧問をしてる人が2人ほど、非常に親しい方なんで、その人とも接触しながらそういうところともつながっていきますし、日本生命とも協定を結んでおります。近々、日本生命の幹部とも、顧問を含めて幹部とも会って、何ができるのか、もっと相談をしていきたいと思ってます。そういう人脈も生かしながら、外部ともつながっていこうということであります。 地域商社の必要性についてですが、2020年時点で地方創生交付金の支援を受けた地域商社が全国で146自治体に156団体あります。そういう統計調査でそういうことですが、その地域商社とは何かというと、なかなか難しいというか、いろんな形態があると思います。民間が主体となっているものだとか、あるいは行政と金融資本が連携したものだとか、あるいは銀行が中心となって地域商社というふうに言ってるものとかあります。当然ですが、失敗してるところもあれば、成功してるところもあるということでありますし、その分野も農業とか、林業とか、観光とか、商業とかいろいろであります。 私は、議員も御指摘のように、行政が補助金を出してつくって、それで成功するとは思っておりません。行政中心のものは大体失敗します。それは無理です。毎月、定期的に安定した給料が入ってくる人で、そういう商社機能を担うというのは、私は無理というのは言い過ぎかもしれませんが、なかなか難しいと思ってます。やはり自分が稼がなければ1円も入ってこないんだという危機感というか、緊張感というか、そこで必死に考える、そして行動する、そういう人材でないと、私はこの厳しい中で商社機能を持って成功するとは思っておりません。そういうことで、真庭市として今後そういう商社機能を持つようなところも育てていきますが、でも考えてみますと、今、議会で特定の名前は上げませんけども、民間でそういう機能を持ってやっていただいてるところが幾つかありますし、実は高槻と守山の市場を経営してる会社も、議会の御了解を得て真庭市も資本出資してるという意味では、限られた分野ですけども、地域商社だと思っております。 そういうことで、商工会をはじめ、関係するとことも相談しながら、先ほど言いましたが、真庭市の産業サポートセンターの見直しだとか、地域産業振興センターの活用だとかということも含めて、もっともっといろんな意味でいわゆる地域商社、それを育てていくということを行っていきたいと思いますし、今頑張ってるところの機能もより拡大するような形で行ってまいります。 ○議長(小田康文君) 5番●●原議員。 ◆5番(吉原啓介君) それでは、幾つか再質問のほうをさせていただきます。 まず、長距離通勤のほうの件なんですけども、人材育成の観点からということと、広い視野を持って働く職員を育てるためというところにつきましては、十分に理解はできました。さはさりながら、地域をよく知ることと、そこに移動しなきゃならないっていうこととは必ずしもリンクしないのではないかというふうには考えております。 執行部の皆さんの中にも日々結構な長距離通勤をされてる方がいらっしゃると思います。正直、疲れてどうしようもなく眠くなったりとか、ひやっとしたりとか、はっとしたりしたこと、皆さんそういう経験はないでしょうか。これは、ちょっと大変個別には答えづらいと思いますので答弁は求めませんけども、無駄な疲労っていうのはメンタル面のほうにも影響しますし、結局は住民サービスの低下のほうの直結するような形になります。適材適所というのは必要な人を配置っていうんであれば分かるんですけども、それはもう使う側の視点がかなり大きなところがあると思います。先ほど市長がコミュニケーションということをおっしゃいましたけども、人事配置に際して面談、形式的なものだけじゃなくて、本人の希望ですとか、それができるかできないかというふうなところも含めて、必要十分なコミュニケーションっていうのは取れているんでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 金谷総務部長。 ◎総務部長(金谷健君) 職員とのコミュニケーション、人事配置のことの御質問ですが、真庭市の場合は個別に何か問題がありました場合は、総務課の人事グループのほうが、課長なり担当なりが面談をしてお話を聞くこともしておりますし、あと全職員に異動の自己申告書という申告を毎年出してもらっておりまして、その中にはいろんな家庭の事情とか、子育てのこととか、いろいろ問題を抱えておられる方もいらっしゃいますので、その辺の異動の希望でどこの地域とか、どういった仕事ができるかとか、そういったことも聞いて、させていただいております。 それから、育児とか介護とかそういう面で時間の早出遅出勤務、このようなことも周知をしまして、できるだけ働きやすく、無理をしないでというようなことも考えて人事のほうを進めております。 以上です。 ○議長(小田康文君) 5番●●原議員。 ◆5番(吉原啓介君) 人事の話ですとか、人材育成方針の話になってしまいますので、これ以上はこれに関して突っ込んだ質問は遠慮させていただきますけども、とにかく職員の皆さんの働きやすさ、それからやりがい、モチベーションですね、それの維持を何よりも大事にしていただければというふうに思っております。 先ほど、ゼネラリストの視点というものがやはり一番重要だというふうにおっしゃられましたけども、それはもう私も同感です。ただ、ゼネラリストだけじゃなくて、特定の分野にもう秀でたスペシャリストを、これもこれからの世の中、やはり必要になってくる人材だと思います。組織のレジリエンスの強化のためにも、そういった複合的な人材育成のやり方、これも検討していただければというふうに思っております。 続きまして、地域の稼ぐ力についての再質問です。 一般質問1日目の同僚議員からの質問に対する答弁の中で、市長は産業間連携の重要性にも言及されました。先ほどの答弁の中にもありましたスモールビジネスの件、これについても大変重要だと思いますし、それからあとは事業者自身、その事業を行う人自身が自分たちの主体性と向上心を持ってやらなければ、これはもう幾らおせっかいを焼いたって前に進まないのは、これはもう当たり前だと思います。 とかく地域商社というと、農産物や加工品の販売機能ばっかりに目がいくんですけども、そういった異なるカテゴリーの事業をコーディネートすることを通じて新たな事業や雇用を創出すること、これを求めるのも非常に大事だと思いますし、そのために重要なのは地域に根差した広い情報と、それから発想、交渉、調整力、こういったところだと思います。例えばコーディネートっていうことであれば、ある程度ブリッジ役としての機能があるかもしれないんですけども、マーケティングの視点、これとあと柔軟な発想と機動性を持って行動しなければ、その役割は果たせないと思います。例えば、落合のようかんなんかも名物としてありますけども、これなんかも都市部に行くと1箱だと多過ぎてなかなか売れないんですけども、小分けのパッケージにしたら結構売れます。売る場所にしても期間限定店舗ですとか、それからターミナル駅の通路なんかだったら少々高めの価格設定でも手に取ってもらえます。何でそういうふうになるかっていうのは、この場では一々説明はしませんけども、買う側の都合やそれから心理、こういったものを考えればすぐ分かることです。細かいところで言えば、こういうマーケット視点からのアプローチをどうするかっていうところまで考えて実行に移すのが、地域商社的な役割を担う組織の仕事だと思います。 先ほども答弁の中で出たんであれなんですけども、今回、議案で上程されている真庭市地域産業振興センターのほうですね、これは議案で出てるんで、ここでいろいろと質問するわけにいかないとは思うんですけども、その条例案の第1条で、設置目的として地域資源を活用した新たな地域価値を創造する拠点を整備することにより、新たな産業の創出及び交流の促進による共生の地域づくりの推進を図り、もって地域経済の活性化による地域の産業振興に寄与するとしています。ボディーだけ造っても、中にエンジンを積まなきゃ動かないわけであって、入れ物だけでなくパワーユニットをどうするかっていう点も重要になってくるかと思います。 そういった点から、真庭市地域産業振興センターを具体的にどのように活用し運営していくのか、また市内の既存組織との連携強化に向けた施策、これをどうするのか、お答えいただければと思います。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 木村産業観光部長。 ◎産業観光部長(木村辰生君) ●●原議員の今の地域産業振興センターについてですけれども、真庭市はこれまでたくさん商品開発であったりとか、それから特産品の販路拡大とか、いろいろ事業をやってまいりました。そういった中で、物をつくることに大変力を注いでいたわけですけれども、一番難しいのが、やはり議員おっしゃるとおりマーケティング、出口をどう、いかにつくっていくか、そういった部分になるかと思っております。 そういった中で、ここで新しく地域産業振興センターということで条例を議会に上げさせていただいてますけれども、これ対象の施設としては、勝山の旧保健所の跡、それから蒜山のサテライトオフィス、この2施設を産業振興センターという位置づけで今後活用していこうということで考えております。勝山につきましては、もう既に食品関連であったりとか、ドローン、それからイベント企画とか、そういったいろんな事業者さんが既に入居されております。そういった中での今後はつながりをつくっていく、そういったことが非常に重要になってくるんじゃないかなと思っておりますし、蒜山のサテライトオフィスにしましても、市長も申しましたとおり、隈事務所をはじめとしてクリエーティブ産業の誘致を図っていきたいというふうに考えております。そういった中で、新しいケミストリーといいますか、化学反応を起こして、そこで真庭地域、こういった地域商社とまでは言いませんけれども、そういったあたりをしっかりコーディネートできる人材、そういったものを育んでいきたいというふうに考えております。 関連した事業で、今年度の当初予算からずっとたくさん事業を上げさせていただいております。価値創造型の伴走支援事業であったりとか、先ほど答弁にありました人材確保の事業、それから阪急さんにも入っていただいているGREENableのブランドコンテンツの創造事業であったりとか、そういったあたりを複合的に施設とともに活用して、今後の人材育成、そういった地域産業の全体をコーディネートできるような人材、そういった方を育成できたらというふうに考えております。 ○議長(小田康文君) 5番●●原議員。 ◆5番(吉原啓介君) 今の部長からの答弁にもありましたけども、再三出てるとおり、最終的には人材というところに行き着くんではないかと思います。今のセンターの機能につきましても、そこでどうのこうのするっていうための大きな組織を最初から立ち上げる必要はなくて、それをコーディネートできる、核となる人材が本当に少数精鋭の部隊でいいと思ってるんです。 そういった中で、やっぱり一番必要なのはマネジメント能力、これを持った人材ではないかというふうに考えております。マネジメント能力っていうのは、管理することじゃなくて、人の適性を見極めて、適正な人を適正な場所に配置して、正しく評価することで、その人のモチベーションを高めて、持つ能力を最大限引き出すことができる能力、そういったところだと思います。もって、組織の目的を達成するというところへ向けて動ける人だと思います。さらに、商売のプロで、事業を組み立てる能力があるっていうのがこの場合、必須だと思います。 当然、民間人材が公務員よりも優秀だなんていうことは思いませんけども、さはさりながら、何かにたけてるっていうところについては、見極めは重要だと思うんですね。もともとそういったビジネスの志向が強い人は、そもそも公務員になっていないと思います。民間事業のほうで経営を目指してやってる人たちが多いと思いますので、そういった能力を持った人をいかに引っ張ってくるか、これはもう本当に重要だと思ってます。例えば、そういった人を採用するのに総務省のほうが出してる地域プロジェクトマネージャー制度ですとか、それから地域活性化起業人、企業人材派遣制度ですね、そういったものの活用というものも考えてみてもいいのではないかというふうに考えるんですが、特に地域プロジェクトマネージャー制度は、地域、民間、行政をつないでプロジェクトをマネジメントできるブリッジ人材を任用する制度です。枠は市町村に1人だけなんですけども、こういうことにこそ使ってみてもいいのではと思いますが、その点どのようにお考えでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 私も民間の人のほうが優秀なんて全く思っておりません。こんな言い方は失礼かもしれませんけども、行政で首長もそうですが、幹部職員というのは、まさにマネジメントをやってる経営者であります。私自身が言うのもちょっと恐縮ですけども、ある面じゃ行政でやった人間のほうが、先ほども言ってますようにトータルに物を見る力がついてると思ってます。ただ、マーケティングとか、その辺の弱さはあると思います。要するところ、完璧な人間は誰もいないわけで、ある人をスカウトしても駄目な場合もありますし、またその人がさらに予想以上の成長をするとかということもあります。 そういうことで、総務省の制度を今も真庭市はいろんなところで使っておりますが、例えば阪急の社員が今来ていたり、具体的に申し上げますと両備の職員も来ておったり、あるいはNTTの職員が来ておったり、全部そういう制度をうまく活用して、またそういう会社の十分な理解もいただいてというような、そういうことでやってますし、今後とも国の制度とかも活用しながら、いろんな人材が必要ですから、真庭市に人材を入れていくとともに、真庭市の中でそういう人材を育てていくという観点、それをうまく組合せして、最後は人です、そうした職員も含めて。物を考える力、分析する力、そして実行する力、その根底にある意志というか、努力というか、完璧な人間はいないんですけどね、そういう地域人材をつくっていくことが最も大事だと思っておりますので、産業分野においてもそういうことに心がけてまいります。 ○議長(小田康文君) 5番●●原議員。 ◆5番(吉原啓介君) 人材、本当に大事だと思います。公務員経験者ですね、もう行政の中でずっとマネジメント、いろんなものを広い視野で見たりしてきた人たちの視点、それから外に出て、マーケットにずっと携わりながら生きてきた人たち、こういう人たちの本当に長所を生かして、いろんな発想でもって市全体をよくしていくような、そんな動きをみんなで協力してやっていければというふうに考えております。 先ほどの地域プロジェクトマネージャー制度、これなんかは非常に面白い制度だと思います。報酬上限をもう少し上げてやったほうが、よりいい人材が集まるとは思うんですけど、年間650万円だとちょっと厳しいかなというふうな、そんなふうには思っております。ただ、これ使い方によっては非常に有効なものだと思います。 私も地域おこし協力隊を卒業するときに、この枠が真庭市にあるんだったら、ぜひやってみたいというふうに思ったぐらいですので、こちらのほうも活用もぜひ前向きに検討してみていただければというふうに思っております。私を採用しろというふうに言ってるわけではございませんので、誤解なきよう。 時間も大分押し迫ってまいりました。市長がいつも言われてるとおり、少子化対策、それから人口流出対策、全て根底として必要なのは経済施策だと思います。国の経済施策が失敗であるというふうに市長はいつも度々とおっしゃられてますけども、国が失敗してるんだったら、まず地方から、この真庭からモデルを示そうっていうぐらいの気概があっても我々はいいんじゃないかというふうに思っております。真庭は、ほかの地域ではコロナを理由にイベントなんかの自粛が継続する中、今年夏の落合花火大会や今年秋の各地のお祭りなど、地域内のイベントもいち早く復活しております。その面では、地域に住まう人たちのつながりと心の豊かさが大きな財産だと思います。次は、地域の事業の活性化して、経済面での豊かさも実現すること、充実させること、これが重要だと思います。 先日、一般質問のやり取りの中で、有元総合政策部長もおっしゃってましたけども、令和3年度の岡山県市町村別の1人当たり所得で、真庭市は県内27市町村の中で20位です。もっと上に行きましょう、豊かになりましょう、心も懐も。 以上で終わらせていただきます。 ○議長(小田康文君) これで5番吉原啓介議員の質問は終わります。 ここで換気のため休憩いたします。 再開は午前11時25分からとします。            午前11時16分 休憩            午前11時25分 再開 ○議長(小田康文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、本日追加上程されました日程第2、議案第95号令和4年度(2022年度)真庭市一般会計補正予算(第6号)についてを議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) ただいま上程いただきました議案第95号令和4年度真庭市一般会計補正予算(第6号)について、その概要を説明いたします。 このたびの補正予算は、妊婦、子育て世帯に対し伴走型相談支援と経済的支援を一体的に実施する事業や、飼料価格高騰の影響を受けている畜産農家を緊急的に支援するための事業について補正予算を計上するものであります。 一般会計で7,628万円を増額し、歳入歳出総額352億4,135万9,000円を計上しております。 以上ですが、詳細につきまして担当者から補足の説明をさせますので、御審議を賜り、適切な御議決をいただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(小田康文君) 市長の提案理由の説明が終わりました。 補足説明を求めます。 金谷総務部長。 ◎総務部長(金谷健君) 失礼します。 それでは、議案第95号令和4年度真庭市一般会計補正予算(第6号)について補足説明をさせていただきます。 予算資料のタブレット022です。令和4年度真庭市補正予算概要説明書12月補正追加の2ページを御覧ください。 歳入では、国庫支出金及び県支出金で出産・子育て応援交付金を増額しています。 また、一般財源として財政調整基金繰入金を増額しています。 歳出では、衛生費において妊婦、子育て世帯に対する伴走型の相談体制を充実させるとともに、妊娠及び出生届出時に給付金を支給する出産・子育て応援はぐくみ給付金事業を増額しております。 また、農林水産業費では、国や県による支援の少ない粗飼料に関して市独自に支援を行う粗飼料価格高騰緊急対策支援事業を増額しております。 以上、議案第95号の補足説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(小田康文君) 補足説明が終わりました。 それでは、これより質疑を行いますが、議案第87号から議案第95号までの令和4年度12月補正予算9件の予算議案につきましては、予算審査特別委員会を設置しまして、そこで審査していただく予定にしております。残りの議案18件につきましては、各常任委員会に付託される予定であります。 したがいまして、全ての議案について、本日は提案の理由などに対する総括的な質疑を行います。一般質問、討論にならないようにお願いしたいと思っておりますので、御協力をよろしくお願いいたします。 質疑は配信済みの日程順に原則1件ずつ行いますが、日程第22、議案第88号から日程第28、議案第94号までの特別会計及び企業会計の令和4年度12月補正予算7件につきましては一括質疑といたしますので、よろしくお願いをいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) それではまず、日程第2、議案第95号令和4年度(2022年度)真庭市一般会計補正予算(第6号)についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第95号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第3、議案第69号真庭市個人情報保護法施行条例の制定についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第69号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第4、議案第70号真庭市職員の定年等に関する条例等の一部改正等についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第70号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第5、議案第71号真庭市職員給与条例等の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第71号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第6、議案第72号真庭市蒜山高原自然広場条例の制定についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第72号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第7、議案第73号真庭市スポーツ施設条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第73号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第8、議案第74号真庭市地域産業振興センター条例の制定についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第74号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第9、議案第75号真庭市コスモスの里特産品ふれあいセンター条例の廃止についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第75号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第10、議案第76号真庭市三平山観光施設条例の廃止についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第76号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第11、議案第77号真庭市農林漁業施設条例及び真庭市中和地区農林漁業施設条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第77号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第12、議案第78号真庭市都市公園条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第78号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第13、議案第79号真庭市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第79号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第14、議案第80号真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業の設置等に関する条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第80号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第15、議案第81号真庭市合築駅舎条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第81号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第16、議案第82号真庭市蒜山高原ライディングパーク条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第82号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第17、議案第83号真庭市都市公園条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第83号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第18、議案第84号真庭市蒜山ヒルズ条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第84号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第19、議案第85号真庭市津黒高原観光施設条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第85号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第20、議案第86号真庭市蒜山なごみの温泉津黒高原荘条例の一部改正についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第86号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第21、議案第87号令和4年度(2022年度)真庭市一般会計補正予算(第5号)についてに対する質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第87号に対する質疑を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第22、議案第88号令和4年度(2022年度)真庭市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についてから日程第28、議案第94号令和4年度(2022年度)真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業会計補正予算(第2号)についてまでの補正予算7件に対して一括して質疑を行います。 質疑のある方は、議案番号を述べてからお願いします。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) ないようですので、これで議案第88号から議案第94号までの補正予算議案7件に対する質疑を終わります。 ここで皆さんにお諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第87号令和4年度(2022年度)真庭市一般会計補正予算(第5号)についてから議案第95号令和4年度(2022年度)真庭市一般会計補正予算(第6号)についてまでの令和4年度補正予算議案9件については、議長を除く22名の委員で構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) 御異議なしと認めます。したがって、議案第87号から議案第95号については、予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 この際、本会議を休憩し、休憩中に予算審査特別委員会を開催していただき、委員長及び副委員長の互選をしていただきたいと思います。場所は、図書室隣の会議室でお願いいたします。 ここでしばらく休憩といたします。 再開は午前11時45分といたします。            午前11時35分 休憩            午前11時45分 再開 ○議長(小田康文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 休憩中に開催された予算審査特別委員会において、委員長及び副委員長の互選をしていただき、決定をいたしましたので、その結果を御報告いたします。 予算審査特別委員会委員長に22番中尾哲雄議員、副委員長に11番伊藤義則議員に決定いたしました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第29、請願第4号及び日程第30、陳情第5号の2件を一括議題といたします。 既に受理しております請願1件及び陳情1件は、配信しておりますとおりであります。 ここで、請願第4号の紹介を行います。 16番入澤廣成議員。 ◆16番(入澤廣成君) それでは、報告いたします。 請願第4号酪農経営の危機に対する支援についての請願書であります。 請願者は、蒜山地区酪農組合組合長高田照義氏、真南酪農組合組合長三浦一敏氏、北房酪農組合組合長中山徹氏による請願であります。 請願の趣旨としましては、世界的な状況変化に伴い、酪農情勢は飼料、輸入粗飼料の高騰が継続しており、依然として酪農経営の窮状は続いている。これまで私たち酪農家は、国、県、市からの緊急対策及び全酪連、おかやま酪農協からの緊急支援をいただきながら耐えてきたが、酪農経営は乳価の値上げがあるものの、これまで経験したことがない厳しい状況下であり、自助努力の限界を超えて、経営の危機に直面している。 請願の内容としては、酪農経営存続のための支援であります。 円安、原材料及び燃料の高騰などの影響を受け、飼料、輸入粗飼料価格は今後も上昇することが予想される。現在、飼料、輸入粗飼料価格は、組合員への供給価格が1年前より約1.5倍となっている。その対策として、岡山県から酪農分野に6,477万6,000円の助成がされた。しかし、今回の措置は配合飼料に対してのものである。乳牛は給与飼料の約50%を乾牧草が占めており、輸入粗飼料に依存しない自給粗飼料の生産を主体とした酪農経営を目指すものの、耕作面積及び鳥獣被害等により現実的に不可能である。そのため、輸入粗飼料は酪農経営にとって不可欠であり、輸入粗飼料の価格高騰は配合飼料価格とともに経営に大きな打撃をもたらしている。 今後、自給粗飼料の生産に励み、努力するところでありますが、危機的な酪農経営存続のため、乳用牛1頭当たり2万円の支援を請願するものであります。 以上であります。 ○議長(小田康文君) 以上で請願1件及び陳情1件の上程を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) 次に、日程第31、議案及び請願、陳情の常任委員会付託を行います。 お諮りいたします。 議題となっております議案第69号真庭市個人情報保護法施行条例の制定についてから議案第86号真庭市蒜山なごみの温泉津黒高原荘条例の一部改正についてまでと請願1件、陳情1件については、配信しております付託表のとおり、その審査を各所管委員会に付託したいと存じますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小田康文君) 御異議なしと認めます。よって、お手元の付託表のとおり、議案18件と請願1件、陳情1件を所管の常任委員会に付託いたします。 以上で本日予定しておりました議事日程は全て終了いたしました。 議会運営予定表に従い、12月13日火曜日、14日水曜日と15日木曜日は常任委員会での審査とし、タブレットに配信します各常任委員長の招集通知によって審査をお願いいたします。 また、予算審査特別委員会は12月16日金曜日に開催いたします。予算審査特別委員会の招集につきましては別途委員長から通知されますので、よろしくお願いいたします。 なお、次回は12月21日水曜日午前9時30分から本会議を開き、委員長報告、質疑、討論、採決を行います。本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんから、御了承をお願いします。 本日はこれをもって散会いたします。 大変御苦労さまでした。            午前11時50分 散会...